2022 i:to:ten 横浜

横浜赤レンガ倉庫1号館


2019年は45名。2022年は総勢60名の作家が参加!

ごあいさつ 〜開催にあたって〜

この展覧会の発端は2011年に1人の作家が、ある建造物の前で「ここで展覧会をしたい」という思いで始まりました。

アートにとって難しい昨今、各々自立したガラス作家達は、出展依頼が来るのを待つだけでなく作家自身が信じている、「ガラスの魅力」を世の中に自ら問い続けたい思いがあります。

各自が追い求める制作テーマとそれを支える確かな技術と経験から生まれる作品群を、作家自身で企画運営し、作家目線で選択した場所、展示方法で紹介します。そして、異なる主張する各自の「ガラスの魅力」は、作品群の相乗効果で、さらに観る人に新しい発見を与えるものであると信じております。

私達の主旨に賛同をした作家達の、この展覧会は 一つの「試み」として今迄無かったアプローチであると受け取って頂ければ嬉しいです。そして、回を重ねての“横浜レンガ倉庫1号館”では2019年に続いて総勢60名の作家が参加いたします。過去11回の展覧会を通じて、継続する大切さをも痛感しました。

しかし、2011年当初から、展示アイデアの変化、企画のマンネリ化を防ぐため、初心に立ち返り新たな方向を見つけるべく、10年一区切りで立ち止まろうと決めておりました。コロナ禍もあり11年になりましたが、「十人十色ガラス展」は今回で終了したいと思っております。

又、いつか皆様の前で新しい切り口で展覧会を開催したいと願っております。
皆さまには万障お繰り合わせの上、最後の「十人十色ガラス展」をご高覧頂きたくご案内申し上げます。 ご来場を楽しみにお待ちしております。

2022年1月上旬  代表:谷 祥一・西 悦子

“イートーテン” の近未来

任意で集まった現代ガラス作家による展覧会「十人十色」展が今も続いて、2022年版が開かれる。固定の組織を持たない主義の集団で、毎回参加メンバー自体もその数も変わる。よく言えば柔軟性があり、作家集団としては一つの理想のかたちでもある。しかしその凹凸のある集団を適度に操作し、盛り上げていくのは容易ではない。参加作家のクオリティの問題もある。そんな中での少数の主力メーバーの頑張り具合は理解できる。その熱量と行動力は敬意に値する。
 はじめた当初の2012年は表題どおり、十人の作家による「十人十色」展であったが、第2回展は翌13年の秋に京都で開催され、メンバーは12人となっていた。2018年春の7回展では17名の作家が参加し、2019年の9回展では一気に45名の参加となっている。会場として、横浜の赤レンガ倉庫という広めの空間が確保できたことも要因の一つのようだ。
とはいえ、45名という数の集団は、義理や思いつきだけで集まって出来るものではないだろう。そうした場と機会を望んでいた作家たちの多さを正しく示すものだといっていい。たぶんそこは、ガラスを愛するアーチストにとっての心地良い空間となっているようにも私は思っている。様々な環境で黙々と制作する作家個々人にとって、時々用意されるこうした空間での自由な集まりは、解放感もあり、理屈抜きで愛おしいものではないのだろうか。
今回の参加者は60名と聞いているが、それでも「十人十色」の表題とその精神の中身に変わりはないだろう。むしろ変っては困るものである。それだけに「十人十色」のこれからをどう考えるか問われるところだ。近い将来をどう見るか、主宰者も参加者も、その問題に際しては同じ土俵にあると云える。

美術評論家 武田 厚

EVENT INFOMATION

開催期間2022.03.10(木)〜2022.03.15(火)
会場横浜赤レンガ倉庫館1号館
出品者朝倉 祐子浅野 恵理子あない まみ家住 利男五十嵐 智一磯谷 晴弘稲川 征臣上前 功夫内田 守大木 春菜大澤 悠介岡部 理咲子小川 郁子小田橋 昌代小野里 澄人加倉井 秀昭勝川 夏樹加藤 尚子川井 英世木越 あい北島 雅子倉本 陽子栗田 保久河野 千種郡 和子小島 有香子後藤 かよ子佐藤 万里子塩田 裕未下嶋 理依子鈴木 伊美高田 賢三高松 敬子谷 祥一田上 拓(硅砂組)玉田 恭子張 慶南つかむら ごう手代木 チカ十川 賀菜子中川 晃鍋田 尚男新倉 晴比古新實 広記西 悦子野田 雄一長谷川 秀樹堀口 徹ホンムラ モトゾウ増田 洋美三澤 世奈森﨑 かおる山田 輝雄山田 はるみ山野 宏山本 佳子横山 翔平吉井 こころ吉田 成美渡辺 ゆう子

ACCESS

横浜赤レンガ倉庫1号館
〒231-0001 神奈川県横浜市中区新港1丁目1−1   開催時間 / 午前 10:00 – 19:00

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